皆さん、こんにちは!
三重大学環境ISO学生委員会 広報部の萩原 伸育と申します。

さて、先日6月6日(月)に、三重中学1年生を対象とした特別授業(※)が松名瀬干潟で行われ、
なんと私、萩原が講師として参加しました!

今回の特別授業は、各クラス別にローテーションで全4講座を受講してもらう流れでした。

私が担当した講座のテーマは
「三重大学環境ISO学生委員会の取り組み~干潟の植物」でした。

今回の授業は、当委員会が、普段、町屋海岸清掃における植生観察会や
松名瀬干潟清掃における環境学習を実施しているという経験からご依頼いただきました。

当委員会としては
「松名瀬干潟の植物の面白さを学んでもらい、
三重中学生にとっての地元・松名瀬干潟の素晴らしさを感じてもらう」ことを目的として
授業内容を組み立てました。

授業の内容としましては以下に簡単に書きますね。
1.当委員会について紹介
2.松名瀬干潟の特徴と、この干潟で当委員会が行っている活動について
3.海岸の特徴(日光が強い、波の満ち引きがある、風がよく吹く、
 風や波には植物の苦手な塩が含まれている、砂がさらさらしていて風や波にさらわれやすい)
 →植物にとって生きづらい環境である。
4.いかにして、どんな工夫をして、海浜植物が生きているのかを
 実際に植物を観察しながら紹介。
5.外来種であるコマツヨイグサを観察しながら、外来種について説明。
6.潟湖干潟特有の植物を紹介
7.まとめ

今回の特別授業は45分の授業を計4回行うことになっていたのですが、
普段の植生観察会や環境学習はせいぜい15分~20分程度で行っているので
私自身はもちろん、当委員会としても初めての試みで、少なからず不安を覚えていました。

(植物に触れている生徒の様子)

しかし、生徒の皆さんからすごく積極的に学ぼうとする姿勢が感じ取れ、
「(写真を見せて、特徴を説明しながら)この植物をみんなで探してみよう!」
と問いかけたら、元気に探してくれたり、
「海浜植物の種って海水に浮くのですが、これって何のためだと思いますか?」とか
「さきほども言いましたが葉っぱの表面の透明な膜、これって何て呼ぶんでしたっけ?」とか聞くと
手を上げて答えてくれたりして、すごくやりやすかったですし、
私自身、とても楽しく授業することができました!

今回得られた経験を他の学生委員にも伝え、来年以降もより良い授業ができるようにしていきます。

(授業をしている様子)

この記事を読んで、海浜植物についての授業を受けてみたい!と思ってくださった方がいましたら
7月17日(日)に実施する町屋海岸清掃での植生観察会や
10月29日(土)に実施する松名瀬干潟清掃での環境学習に
ぜひ足を運んでいただけると嬉しいです!


(※三重中学校の取り組みとして、年に数回、各界より研究者を招いて、
校内および校外に出かけての特別授業を行っています。

今回は、櫛田川河口の松名瀬海岸を実習地とし、
三重大学生物資源学科 海洋生態学研究室 木村妙子准教授、木村昭一研究員、
松阪漁業協同組合 大橋純郎組合長、
ざっこ Club 佐藤達也代表、
当委員会の萩原伸育を講師として中学1年生を対象に特別授業を実施することになりました。)