環境報告書2011

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3.特集平成23年度の活動特集平成23年3月11日の東日本大震災の大津波発生を踏まえ、これまで以上に自助の能力を育むべく防災訓練を行うとともに、教職員・学生の防災教育の充実に向けた計画を展開しています。本年度9....

3.特集平成23年度の活動特集平成23年3月11日の東日本大震災の大津波発生を踏まえ、これまで以上に自助の能力を育むべく防災訓練を行うとともに、教職員・学生の防災教育の充実に向けた計画を展開しています。本年度9月の訓練では、通算で3回目を迎える災害対策本部の図上訓練、および大津波警報発令時の避難計画に基づく学外避難訓練(A-2計画)を行うことにしました(A-1計画が学内の建物高層部への避難)。現時点で三重県から公表されている津波ハザードマップによれば、東海・東南海・南海の3つの地震が同時発生すると、三重大学付近には約2時間後に3m級の津波が押し寄せますが、防潮堤が機能した場合、三重大学は津波浸水域には入らないと想定されています。しかし、東北地方太平洋沖地震並みのハザードを敢えて想定し、現想定の約2倍となる6mの高さの大津波の襲来に備えた訓練を行うことにしました。その概要と主なポイントは以下の通りです。●9月2日(金)に、東海・東南海・南海の3連動地震とともに、紀伊半島沖で最大級の津波が発生し、津市にも大津波警報が発令されたと想定する。また三重大学内の建物に甚大な被害が生じたため、十分な避難スペースが確保できないと想定し、健常者は原則として学外の高台へ避難する。●夏休み中でもあり、参加者は、基本的に教職員だけとなる。●避難は、徒歩または2輪車とする(目的地までは、徒歩で約40~50分)。●教職員には、このような非常時に、自らの命と共に学生の命を守るという意識を持って(しかし熱中症に留意しつつ)訓練に参加するよう呼びかける。東海・東南海・南海地震同時発生時の震度と津波高さの想定全域(中央防災会議)三重県内(三重県被害想定)現在の被害想定では、三重大学付近に津波が押し寄せてくる時間は、第1波が約1時間後、第2波(最大波高となると予測)が約2時間後とされています。学外への避難は、紀伊半島沖からやってくる津波の速さとの戦いでもあります。迅速な判断が求められる中、約9千人の在学者をいかに整然と、かつ迅速に学外の安全な場所へ避難させられるかが問われます。9月2日の津波避難訓練は、大型台風接近のため、最終的には中止せざるを得ませんでした。しかし訓練に向け津波避難訓練ポスター14 Environmental Management Report 2011