環境報告書2011

環境報告書2011 page 17/84

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3.特集た準備は、訓練の前日まで続けられたことから、とくに各部局の危機管理マニュアルの充実には大いに役立ったものと思われます。また12月7日の総合防災訓練では、これまでの訓練事項に加え、近隣の自治会からの....

3.特集た準備は、訓練の前日まで続けられたことから、とくに各部局の危機管理マニュアルの充実には大いに役立ったものと思われます。また12月7日の総合防災訓練では、これまでの訓練事項に加え、近隣の自治会からの要援護者の受け入れ・誘導訓練を実施する予定です。近隣には約1万人の方々が居住しており、高齢者も少なくありません。ちなみに本学建物は、3階以上で約7.7万m2、4階以上で約4万m2の床面積を有しています。地震の揺れが収まった段階で全ての建物が健全であれば、津波発生時の緊急避難ビルとして、近隣の人たちを含めても、面積的には十分なスペースを確保できそうです。ただし、現実に使えるスペースがこのうちの何割になるかは避難シミュレーション・避難訓練などを通して慎重に検討する必要があります。12月に予定されている総合防災訓練では、本学の地域貢献の一環として、地域の方々、地域の組織との連携について重点的に取り組むことになっています。逃げましょうマップ特集学内防災力の更なる強化に向けて「学内防災力」とは、災害の発災時に、どれだけ多くの学生・教職員の命を守り、教学体制を維持できるか、という力と位置づけています。しかし残念ながら、現時点では、本学の学内防災力は決して十分と考えることはできません。今後は、学内防災力の強化に向けて、教員・事務職員が一体となって活動するための新たな組織体制(仮称:防火・防災対策室)を整え、日常の学内防災体制のチェック、毎年2回の防災訓練の実施に加え、とくに防災教育体制(教育資料、教育人材、学生・教職員・役員への啓発・教育)の整備を目指したいと考えています。具体的には、以下のように、現在すでに用意されている教育ツールを活用するなど、防災教育の仕組みづくりがまず第一歩になると考えます。●教育資料:三重大学防災ガイド-生きるために-、三重県防災啓発冊子:地震・風水害から身を守ろう、防災みえ.jp、などに基づく資料作り。●教育人材:文部科学省科学技術振興調整費(平成21~25年度)の補助事業として、三重大学が三重県と連携して実施している「美し国おこし・三重さきもり塾」の活用による「防災人財」の育成など(現在、4名の事務職員が入門コースに在籍)。●啓発・教育:学内向け防災講習会、実働訓練などの定期的開催(教育資料と教育人材が必要)。本学は、キャンパス内の建物から伊勢湾を望むことが出来るなど、日々の生活の中で極めて快適な自然環境を享受できる場所に位置しています。しかし一方では、現在も含めて、近い将来、東海・東南海・南海の3連動地震の発生に伴う強い揺れと大津波の発生が予測される地域に位置していることも事実です。たとえ最大級の地震・津波が発生しても、学生の命を守る、教職員の命を守る、そして災害を最小限に食い止めた後には、できるだけ早期に教学体制を整えるという事きっきん業継続計画(BCP)の策定も喫緊の課題です。本学では、このような「学内防災力」の強化に向けた取り組みが学内環境整備の一環として進行中です。『三重大学防災ガイド-生きるために-』『三重県防災啓発冊子:地震・風水害から身を守ろう、防災みえ.jp』Environmental Management Report 2011 15