環境報告書2011

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3.特集特集22011年環境座談会(防災・エネルギー・環境人財)特集2■日時:平成23年8月1日(月)午前9時30分~11時30分■場所:学長室■出席者:内田淳正学長(最高環境責任者)朴恵淑理事・副学長(環境・国際担当....

3.特集特集22011年環境座談会(防災・エネルギー・環境人財)特集2■日時:平成23年8月1日(月)午前9時30分~11時30分■場所:学長室■出席者:内田淳正学長(最高環境責任者)朴恵淑理事・副学長(環境・国際担当)(総括環境責任者)武田保雄理事・副学長(統括・研究担当)竹田寛副学長(医学部附属病院長)畑中重光学長補佐(防災担当)小林修博三重県防災危機管理部地震対策室長渡邊広志中部電力㈱環境立地本部執行役員環境部長森貴祐医学部医学科(災害ボランティア)杉浦真帆人文学部(災害ボランティア)鐘潔蛍留学生(天津師範大学)中村浩俊環境ISO学生委員会委員長金川多恵環境ISO学生委員会副委員長(順不同)環境座談会特集朴:今年の環境座談会のテーマは3.11東日本大震災の経験から「防災、エネルギー、環境人財育成」の3つのテーマについて学長を始め、行政、企業、ボランティア活動に関わった教員と学生とで、環境と防災について一緒に考えていきたいと思います。まず、内田学長から世界一の環境先進大学を目指す三重大学としての危機管理体制と建設中の「環境・情報科学館」への期待感について伺いたいと思います。内田:今回、日本全体が東日本大震災という未曽有の大災害と、原発事故という2つの大災害を世界で初めて経験しました。過去にも東北では地震、津波は大きな災害を経験していますが、必ず地域住民の方々は立ち上がり、復興している力強さを歴史が証明しています。ただ、原発事故の放射能被害について正直、誰もわかりません。研究機関である本学で、21世紀の新エネルギーについて議論する絶好の機会だと思っています。そして若い世代にも是非、真剣に議論して頂きたい。脱原発で放射能を廃絶しても100年後の未来を考えたら、二酸化炭素排出の削減は継続的に考えなければなりません。大学全体でも危機管理内田淳正学長(最高環境責任者)体制のシステムをこれから創っていこうと思っていますが、危機管理の基本は自分自身で身を守るということだと思います。私は、防災とは災害との戦いではないかと思います。自然と共有しながら、防災について我々自身が真剣に意識することが大切です。戦後、日本はあまりにもエネルギーの便利さに馴れすぎたところがありました。欧米では子供の頃から遊びを通じて、自分達の育った自然環境での経験から、危機管理について親と一緒に訓練しています。本学学生にも火のつけ方や水の確保という危機管理について考えてほしい。また、大学だけではなく地域住民の方と学生、教職員が一緒に安全管理体制を確立する必要があると思います。先般、地元自治会との懇談会がありましたが、本学への期待感が非常にありました。しかし、本学は運動場が条件付きの避難場所で、最低3日間の食料、水は自分で確保して頂かなくてはなりません。三重大学として約1万人近い高齢者の多い地元住民を避難させる方法をやはり頭の中に入れておく必要があります。自分がまず逃げることが一番ですが、余裕のある学生は、高齢者を背負って逃げるくらいの心構えが必要なのではないでしょうか。これから畑中先生を中心に危機管理のシステムを創っていこうと思っています。そして本学が大学全体で省エネ活動や新エネルギー研究などを積極的に導入することで、エネルギーのマネジメントシステムのモデルとなり、本学のスマートキャンパスを県民、市民にアピールしていきます。また県の防Environmental Management Report 2011 17