環境報告書2011

環境報告書2011 page 23/84

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3.特集鐘:今回の震災を通して感じたのは、地震より津波が心配なのと現在の避難時における誘導で留学生達が本当に避難できるのかどうかです。防災教育ビデオを創って留学生に学習会をしてほしいです。朴:最後のテー....

3.特集鐘:今回の震災を通して感じたのは、地震より津波が心配なのと現在の避難時における誘導で留学生達が本当に避難できるのかどうかです。防災教育ビデオを創って留学生に学習会をしてほしいです。朴:最後のテーマになりますが、中部電力の渡邊部長に、浜岡原子力発電所の停止に伴う電力確保と私たちが何をすれば良いかについてお話を伺います。渡邊:本年5月、総理の要請により浜岡原子力発電所(以下、浜岡という)の運転を停止しました。停止により一番心配したのは電力供給の確保です。浜岡の発電分を賄う火力発電の燃料調達など渡邊広志中部電力㈱環境立地本部に大変な苦労をしており、執行役員環境部長夏の電力需要のピークだけではなく、年間を通じての供給力確保も大きな課題です。お客さまには節電に多くのご協力をいただき感謝しています。浜岡の津波対策については7月22日に発表しましたが、今後も新たな知見があれば取り入れ、地元を始め社会の皆さまの安心につながるよう全力で努めていきます。朴:これからのエネルギーのベストミックスをどう考えるか武田先生、教えて下さい。武田:ここ何十年、電池の研究も非常に進んでいますので新しい技術が生まれて、それが使えるようになればいいと期待を持っているところです。それは若いみなさんの力にかかっていると思っています。やはり、経済的な根拠に密着した形で地道にやっていくことが非常に重要ではないかなと思っています。武田保雄理事・副学長(統括・研究担当)朴:良い勉強になりました。最後に、環境ISO学生委員会の中村さんと金川さんにそれぞれの決意も含めてよろしくお願いします。中村:私たちは環境人財育成として、近隣の北立誠小学校で環境学習を年に3回程行っています。今年度は昨年開かれたCOP10(生物多様性)にちなみ、特に植物に関する授業を行っています。6月に第一回目を本学に隣接する町屋海岸で授業を行いました。海浜の珍しい植物を見て回ったりして自然を肌で感じてもらうような環境学習を行いました。エネルギーについては副委員長、お願いします。中村浩俊環境ISO学生委員会委員長金川:震災が起きて、原発が停止して、私達ができることは何なのかと考えて、7月7、27日のクールアース・デーにあわせてキャンドルナイト金川多恵とライトオフを実施しまし環境ISO学生委員会副委員長た。震災で落ち込んでいた日本が早く元気になるようにと想い、また被災地の一刻も早い復興への願いも込めて「日本元気」という文字を作りみんなで一分間、被災者への追悼の意を込めて黙祷しました。世界一の環境先進大学を目指すために、これからも学生、教職員を巻き込んでいろんな活動をしていきたいと思っていますので、よろしくお願いします。朴:最後に学長から一言いただきまして、今日の座談会を終らせていただきます。内田:みなさんの貴重なお話、どうもありがとうございました。私も非常に参考になりました。ただ、最初に考えなければいけないことは「この国をどうするか」、「この国をどうやって我々が造らなければいけないのか」という議論からスタートした方が良いと思います。皆さんで考えましょう。これからは、防災も環境もエネルギーも人の絆が正しい方向に変えることができると思っています。みなさんが人との絆をこれからどうやって築いていくか。これを一つのテーマとして環境、防災、エネルギーについて考えていってほしい。やはり、人の絆を築こうと思ったら、いかに人への思いやりに変えていくことだと思います。一度、是非、みんなで議論をする場を作りましょう。どうも今日はいろいろな貴重なお話をありがとうございました。Environmental Management Report 2011 21特集