環境報告書2011

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学長メッセージ環境・情報科学館でエコ情報発信貢献度1位を目指して東日本大震災は未曽有の被害をもたらすと同時にわれわれ日本人に「この国のありかたや生きかた」を問いかけました。生活を支えるエネルギーや水や....

学長メッセージ環境・情報科学館でエコ情報発信貢献度1位を目指して東日本大震災は未曽有の被害をもたらすと同時にわれわれ日本人に「この国のありかたや生きかた」を問いかけました。生活を支えるエネルギーや水や食料が当たり前のように存在し、便利で効率的な社会が当然のように動いていることにほとんどの人は疑問を抱いていなかった中に、自然のパワーの前にひれ伏し、制御できない科学の前に恐れおののいているのが現状です。今こそ人類が進化した基盤となった「互いの絆」と「思いやり」を強く意識し、自然と共生する生活を築かなければならないでしょう。復活の日大津波により海水がかき回され、海底に溜まった老廃物を取り除き、再び豊かな海が戻ってくることを地域の人は知っています。魚群の群れ、豊富な貝類や海草で溢れる三陸海岸となるでしょう。海はよみがえります。加えて地域の人々の苦難に立ち向かう闘志と力強い勇気が復活の鼓動となって響き伝わってくるのです。復活の日は近い将来必ずやってきます。リアス式海岸の三重県南部は三陸に地形的によく似ていますので、三重大学は全面的に支援をしていきます。そのことは、被災者の皆さんの手助けになるだけではなく、予想される東海、東南海、南海の複合地震津波の備えにもつながると信じています。平成23年9月三重大学長最高環境責任者勢水丸海洋調査三重大学が誇る新造船「勢水丸」は電気推進装置を持つ優れた環境船で、昨年度「シップ・オブ・ザ・イヤー2009」に選ばれました。本年度のスーパーサイエンスハイスクール海洋実習に私も高校生と一緒に2日間乗船し、伊勢湾と三河湾を周遊しました。深度による海水温、塩分濃度の変化調査、海底のヘドロ探索は高校生の興味を強く引いたようです。このような調査を通して、若い世代が自分たちの周りの環境を学習することにより、その改善に取り組んでくれることを期待しています。緑の知の拠点グリーンイノベーションによる成長を加速し、「環境・エネルギー大国」を実現するため、三重大学の「知」を結集し、研究開発、人財育成、新技術の実証のための体制と活動を強化します。再生可能エネルギーを効率的に活用する先進的エネルギーマネジメントシステムを三重大学のキャンパスを活用して実証します。環境・情報科学館三重大学は「世界一の環境先進大学」を目指して、積極的なリーダーシップを発揮することが社会的責任であることを宣言しています。その責任を果たすために低炭素社会構築の形成過程を三重から日本、世界に発信する中心施設を建設します。それが2012年3月に完成予定の環境・情報科学館です。自然エネルギーを有効利用することで地球環境に配慮し、サステイナブル建築を推進する施設とします。その中で行われる環境教育、情報教育は大学の「知」の基盤となるにふさわしい機能を発揮するでしょう。また、環境・情報科学館で開催されるサイエンスカフェや展示されるスマートキャンパスモデルは地域の皆さんや子供たちへの大きな環境情報の発信となると信じています。これらの活動を通じて環境での社会貢献度1位を目指します。三重大学の概要トピックス特集環境ISO学生委員会の活動環境教育環境研究環境コミュニケーション環境関連の取組環境に対する規制についての対策防災・安全衛生への取組環境マネジメントシステムの概要第三者評価まとめEnvironmental Management Report 2011 01