環境報告書2011 page 38/84
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6.環境研究環境先進大学、地域の環境研究拠点としての環境研究の推進平成22年度には312件の研究課題が文部科学省科学研究費補助金事業として採択されています。また、リサーチセンターには、18の研究センターが登録....
6.環境研究環境先進大学、地域の環境研究拠点としての環境研究の推進平成22年度には312件の研究課題が文部科学省科学研究費補助金事業として採択されています。また、リサーチセンターには、18の研究センターが登録されており、人文社会系、理工系医学系の環境研究が産官学民連携によって積極的に推進されています。以下に、国際共同環境研究、生物多様性、エネルギー関連の代表的な環境研究について紹介します。国際共同環境研究■北東アジアの21世紀シルクロードの翠のネットワーク（Promoting Green Network for 21st Century Silk Road in North-East Asia）人文学部文化学科／朴恵淑（教授）、尾西康充（教授）、安食和宏（教授）、小田敦子（教授）、福田和展（准教授）、谷口智雅（特任准教授）人文学部法律経済学科／樹神成（教授）、後藤基（教授）、古瀬啓之（准教授）、前田定孝（准教授）、白石友行（講師）、金如根（特任講師）環境研究日中韓（北朝鮮）ロ蒙の東アジア地域において、地球温暖化、生物多様性保全、砂漠化防止などの自然環境問題だけでなく、社会経済的問題の解決には、「多様性の中での共生」の視点が重要となる。自然環境、文化や生活様式、制度、体制の多様性を認識した上で、「グローバル化する地域」、「持続可能な発展と環境」、「社会保障」、「相互理解と互恵」へ向けて共通性を探ることが求められています。21世紀シルクロードの翠のネットワーク（PromotingGreen Network for 21st Century Silk Road）は、日中韓（北朝鮮）ロ蒙のペンタゴン（5角形）型翠のネットワークを構築することで、地政学的横（空間軸）の比較及び、日本の高度経済成長に伴って三重県が経験した負の遺産としての四日市公害の教訓から学ぶ法制度の整備、環境政策の展開、企業の社会的責任（CSR）において、縦（時間軸）の比較を行います。国際共同環境研究を行う背景として次のように考えられます。まず、越境性大気汚染、黄砂の発生地域から偏西風による移動経路、韓国や日本の生態系や産業活動への深刻な影響を考えると、中国北東部の延辺地域は、「大気環境モニタリングシステム」構築の最適地として研究を行います。次に、東アジア地域の交流の増大に伴うアジア民法学の創設など、法整備支援から法整備協同に向けた動態的な比較法研究が必要となります。また、経済・経営的視点から、東アジア各国の共通課題として、社会保障制度、地域格差、労働力、少子高齢化、インフラ整備、中小企業の活性化に向けた改善が求められます。さらに、文学、文化的側面から、アジアの歴史認識問題について文学研究からのアプローチや、グローバル化が進む一方で、ナショナリズムやアイデンテイテイーが存在するのも事実で、漢字文化圏としてのアジアを捉える観点が必要となります。人文学部と海外の大学、主に、韓国梨花女子大学、世宗大学、中央大学、全北大学、中国三重大学人文学部アジア懇話会延辺大学、天津師範大学、ロシアハバロフスク科学アカデミー、モンゴル国立大学、ECO ASIA大学との連携によって大気環境、水日時2011●3●23WED 13：00～18：00場所総合研究棟Ⅱ2階第1会議室文環境、生物多様三重大学人文学部参加大学：三重大学、延辺大学（中国）、性補選、グリーン・イモンゴル国立大学（モンゴル）、中央大学（韓国）、全北大学（韓国）＊言語／日本語、中国語および韓国語（通訳あり）＊ノベーション研究、法学、経済・経営、文学・文化の側面からの研究が推進されることとなります。具体的に、次のような国際共同研究を行います。The Meeting for Academic Exchange“Promoting Green Network for 21 st Century Silk Road”in MIE Universityアジア懇話会21世紀シルクロードの翠のネットワーク（ポスター）（1）中国と北朝鮮との国際河川の図們江（豆満江）流域の大気環境（黄砂）、水文環境、生物多様性保全、グリーン・イノベーション研究（2）比較法の視点からの研究（3）経済・経営の視点からの研究（4）文学・文化的視点からの研究36 Environmental Management Report 2011