環境報告書2011

環境報告書2011 page 50/84

電子ブックを開く

このページは 環境報告書2011 の電子ブックに掲載されている50ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「電子ブックを開く」をクリックすると今すぐ対象ページへ移動します。

概要:
7.環境コミュニケーション附属学校の環境活動附属幼稚園の取り組み附属幼稚園では、幼児期が自然・物・人とのかかわりの中で、好奇心や探究心・考える力を育てる大切な時期であると考え、多様な生活体験とその中での....

7.環境コミュニケーション附属学校の環境活動附属幼稚園の取り組み附属幼稚園では、幼児期が自然・物・人とのかかわりの中で、好奇心や探究心・考える力を育てる大切な時期であると考え、多様な生活体験とその中での学びを特に大切に考えながら環境教育に取り組んできました。■自然を大切にする教育附属幼稚園は、「森の幼稚園」と言われる程、樹木(9種類の果樹を含む)や草場、ビオトープなど緑豊かな広い園庭環境です。その自然環境を生かし、季節の野菜の栽培、樹木の葉を利用した堆肥作り、収穫した野菜の調理と試食など、子供たちと教師とが一緒に活動し感動を共有しています。■物を大切にする教育子供たちにとって、身の周りにある空き箱や空き容器などは貴重な制作材料です。無意識に扱っていた物も、使えるものとして意識すると同時に、中途半端に残った画用紙や折り紙などについても、子供たちにとって親しみのもてるネーミングの置き場(もったいないボックス)を作ることで、気を付けるようになってきています。環境コミュニケーションゴーヤで緑のカーテン夏野菜もったいないボックス制作用空き箱附属小学校の取り組み生物多様性の保全をテーマに5年生を対象に、「いのちのカタチ」を行いました。これは、シナベニア板を電動系のこぎりでさまざまな生き物の形に切り分け、共生する多様な生物の様子を表すジグソーパズル(以下、「生き物パズル」と称する)をつくる活動です。製作にあたっては、ピース(断面)の数は10個程度とし、それぞれが何らかの生き物を表すこと。ピースを組み合わせてできるパズル全体の形も何かを表すこととしました。本題材は、三次の学習活動からなります。第一次では、導入部で平成22年は国連が定める国際生物多様性年ペーパーを用いてシナベニヤ板に原画を転写し、切断、穴あけ、やすりがけを行い「生き物パズル」を製作します。完成後の第三次では、相互鑑賞しながら作品にふさわしい題名をつけ合います(作者に題名案を提案します)。この活動により、作品の「社会的な意味」が確認されます。作者は,仲間から寄せられた題名案を参考にして最終的に「正式な題名」を決定します。「生き物パズル」づくりは、初めて経験する電動糸のこぎりの魅力ともあいまって終始意欲的に展開されました。子供は、部分と全体の関係性を考え、題名も工夫しながらイメージの可視化を試み、訴求力のある作品を実現させました。子供が活動過程をにあたること、および生物多様性の意義を知らせます。続いて、本題材の概要を説明し、絶滅危惧種の写真資料をもとに各自の構想を練ります。第二次では、トレーシング楽しみ、生き物への思いを馳せながら生物多様性への理解を深めることができました。・・・児童の作品・・・構想を練る実物大にスケッチシナベニアを切断「絶滅するなよ」48 Environmental Management Report 2011