環境報告書2011

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13.まとめ編集後記三重大学環境報告書2011の作成にあたって世界最大級で千年に1回の確率と言われる、3月11日の東日本大震災によって、日本社会は甚大な影響を受け、私たち一人ひとりの生き方も大きく変わりました。....

13.まとめ編集後記三重大学環境報告書2011の作成にあたって世界最大級で千年に1回の確率と言われる、3月11日の東日本大震災によって、日本社会は甚大な影響を受け、私たち一人ひとりの生き方も大きく変わりました。本環境報告書は、このような時代だからこそ、時代を先取る戦略としてECOとBCP(Business Continuity Plan)との融合を図り、主なテーマを「防災・エネルギー・環境人財」とし、大学の社会的責任(USR)を果たすことに重点を置きました。大学が災害や事故などの緊急事態に遭遇した場合において、資産の損害を最小限にとどめつつ、中核となる本務の持続的、あるいは早期復旧を可能とするために、平常時に行うべき活動や緊急時における本務の継続計画の確立を図る狙いです。「世界一の環境先進大学」を目指す三重大学は、これまでに、教職員と学生が一丸となって、環境教育・環境研究・地域貢献・業務運営の合理化を行い、ISO14001認証取得に伴う環境マネジメントシステム(EMS)の構築、3R活動による環境大臣賞や、環境報告書の環境コミュニケーション大賞、環境経営パール大賞の受賞、エコ大学ランキング総合1位など、ECO大学としての輝かしい実績を上げています。また、年度末には「環境・情報科学館」が完成され、キャンパスだけでなく、地域や世界に向けた環境教育の情報発信拠点(プラットフォーム)が構築できるまでになりました。本環境報告書は、東日本大震災からの復活や環境・情報科学館の建設に伴うエコ情報発信貢献度1位を目指す三重大学の戦略を力強く語った学長メッセージを筆頭に、トピックスとして、エコ大学ランキング総合1位を含む4つの環境関連受賞、世界一の二酸化炭素削減目標を掲げているカーボンフリー大学の仕組み、環境・情報科学館、3R活動を挙げています。特集には、三重大学の防災(ECOとBCPとの融合)、大学の教職員と学生(留学生)、行政、企業との環境座談会、昨年愛知・名古屋で開催された国連生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)のパートナーシップ事業の「COP10in三重」を取り上げ、三重大学の目指す世界一の環境先進大学の方向性が明確に提示されています。各章において、環境ISO学生委員会の年間活動内容、三重大ブランドの環境教育、環境研究、環境コミュニケーション、環境関連の取り組み、環境に対する規制についての対策(コンプライアンス)、防災・安全衛生への取り組み、環境マネジメントシステムの概要、行政や企業との第三者評価、環境報告書ガイドライン2007との対照、環境教育の教科書となる用語解説が詳細に記述されていますので、是非とも読んで頂きたい。本環境報告書がピンチをチャンスに替える発想の転換や、学生主導の実践的環境活動に有効なツールとなることを願っています。最後に、本環境報告書の基本コンセプトである「防災・エネルギー・環境人財」のきかっけとなった、3・11の東日本大震災地から日本や世界へ発信をしている高橋佳子さんの「果てなき荒野を超えて」の詩を引用しながら、被害者へ鎮魂の歌と同時に、いまを生きる私たちの命の尊厳や絆の大切さに気づき、未来世代への夢(希望)に繋げたいと思います。つまずいたらゆっくりと立ち上がればいい。失敗したら力を蓄えてやり直せばいい。また歩みだす。また挑戦する。もう一度もう一度生き直すことができる。どんなときにもひとつの道がある。それがこの世界の約束。平成23年9月理事・副学長(環境・国際担当)・環境管理推進センター長朴恵淑まとめEnvironmental Management Report 2011 77