この度、『科学的地域環境人材(SciLets)』育成事業が、第1回エコプロアワードにおいて奨励賞を受賞しました。

『科学的地域環境人材(SciLets:サイレッツ)』育成事業は、地域の環境を保全し、地域に多く賦損する環境価値を利活用して地位の活性化を図ることを主な目的とした、企業・自治体の環境担当者あるいは社会人、そして三重大学学生を対象として、地域で活躍できる環境人材を育成する事業です。

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 選 評  ライン

・忙しい社会人の便宜を図るため、ビデオ講義を基本としたe-Learningの仕組みを採用し、「地域環境科学分野」の受講修了者に、「科学的地域環境人材【アナリスト】」の資格・称号を付与している。さらに、高度な「科学的地域環境人材【エキスパート】」の育成には、On the Job Trainingの仕組みを利用して行い、「共同研究」や「異分野・異業種交流」のハブ機能を組み込んでおり、環境分野に関わる総合的な学習機会を多くの社会人に提供するツールの開発を高く評価した。

・また、環境教育を海外の大学と共有することは、様々な既存分野の人材交流と国際的なプロジェクト連携を創出するポテンシャルがある。それらを通じ、参加する学生自身の専門分野・ビジネス領域が、環境を通じて一層深まる経験になると思う。着眼点やプログラムの充実度、魅力度は評価できる。

・人材育成は、直接・すぐに環境負荷削減に寄与するものではないが、環境負荷の理解から改善技術までの知識を習得する分野科目も設けており、長期的な視点で、環境評価から対策技術までの内容を網羅する本プログラムの受講者が、所属の企業または行政機関等で知識を活かした環境負荷低減を目指すことができると考えられる、非常に重要な事業である。そのような実績が数多く生まれることを望む。

ライン

(以下、エコプロアワード運営事務局による説明より抜粋)

●エコプロアワード(旧エコプロダクツ大賞)●
2004年度に創設された「エコプロダクツ大賞」は、2016年度までに13年間開催され、エコプロダクツ(環境負荷の低減に配慮した製品・サービス)を表彰することによって、エコプロダクツに関する情報を需要者サイドに広く伝えるとともに、それらの供給者である企業等の取り組みを支援することで、わが国におけるエコプロダクツのさらなる開発・普及に寄与して参りました。一方、経済のグローバル化やパリ協定、SDGsの発効など環境・経済・社会を巡る状況は著しく変化しており、"エコプロダクツ"の領域も多様に変化してきております。
今般、2018年度よりエコプロダクツ大賞をリニューアルし、「エコプロアワード」として生まれ変わり、これまでの理念や実績は継承しながら新たな一歩を踏み出しました。また、「エコプロアワード」の創設に当たり、その運営も「エコプロ展」主催者事業として一体化し、審査体制の一新も含め新体制(主催者:一般社団法人産業環境管理協会)の下で再出発しました。

表彰式は平成30年12月6日(木)に「エコプロ2018」会場内にて行われ、記念展示についても同様に「エコプロ2018」会場内にて行われます。

なお、第1回エコプロアワードの受賞者は以下のとおりです。

財務大臣賞

  該当なし

農林水産大臣賞

  名称:岩手県久慈市における未利用資源を活用した熱供給サービス

  会社名、事業所名:久慈バイオマスエネルギー株式会社

経済産業大臣賞

  名称:乾式オフィス製紙機 PaperLab A-8000

  会社名、事業所名:セイコーエプソン株式会社/エプソン販売株式会社(2社共同)

国土交通大臣賞

  名称:大和ハウス佐賀支店ビル

  会社名、事業所名:大和ハウス工業株式会社

環境大臣賞

  名称:FILSTAR (elementless filter)

  会社名、事業所名:株式会社industria(インダストリア)

(以上、大臣賞4件)

優秀賞(5件)

  ●エコプロ2018実行委員長賞

   名称:三菱電機ルームエアコン「霧ヶ峰」FZシリーズ

   会社名、事業所名:三菱電機株式会社 静岡製作所

  ●エコプロ2018実行委員長賞

   名称:プルタブバッグ

   会社名、事業所名:株式会社 福市

  ●審査委員長賞

   名称:発芽米 金のいぶき

   会社名、事業所名:株式会社ファンケル

  ●主催者賞

   名称:印刷した用紙をリユースできる複合機 Loops LP35/45/50

   会社名、事業所名:東芝テック株式会社

  ●地方創生賞

   名称:こども園の給食からうまれた『のとふり』(能登産野菜とダシ残渣の新たな出会い)

   会社名、事業所名:株式会社ミナトフーズ

(以上、エコプロアワード優秀賞5件)

奨励賞(7件)

 ●名称:Green Down Project(グリーンダウンプロジェクト)

  会社名、事業所名:一般社団法人 Green Down Project

 ●名称:きこりんプライウッド

  会社名、事業所名:住友林業株式会社

 ●名称:イオンの持続可能な水産物調達方針およびFish Baton(フィッシュバトン)の取り組み

  会社名、事業所名: イオン株式会社/イオンリテール株式会社/イオントップバリュ株式会社(3社共同)

 ●名称:ミャンマーにおけるMDGs~SDGsへの取り組み、および殺菌剤入り石けん液(生分解性99%以上)やソフトの提供による衛生改善東京サラヤ株式会社

  会社名、事業所名:東京サラヤ株式会社/サラヤ株式会社(2社共同)

 ●名称:エシカルなものづくりと光発電エコ・ドライブによる新感覚ラグジュアリーウオッチ

  会社名、事業所名:シチズン時計株式会社

 ●名称:REDD+を活用したカーボンオフセットチェア

  会社名、事業所名:株式会社イトーキ

 ●名称:科学的地域環境人材(SciLets)育成事業

  会社名、事業所名:国立大学法人 三重大学

金子先生

(SciLetsビデオ講義のサンプル)

『科学的地域環境人材(SciLets)』育成事業については、こちら

SDGs

※三重大学のサイレッツ事業は、日本政府公認のロゴマーク 「ジャパンマーク(SDGs版)」の使用を認められています。