こんにちは。環境ISO学生委員会の桑原です。

11月7日(金)はESD in 三重 2014の2日目でした。

2日目では、アジア・太平洋ユース伊勢湾洋上国際環境学習として、

勢水丸の乗船、海の博物館や海女小屋の見学をしました。

 

私の参加した行程では、まず最初に三重大学から松名瀬港に向かいました。

向かった先では三重大学の練習船、勢水丸が待っていて、私達はそれに乗り込みました。

船は広く、遠くの海まで展望することができ、

伊勢湾の海から翌日のエクスカーション先である松名瀬干潟もこと見ることができました。

船上ではベントスネットを使った海底の生物調査見学や、

スミス・マッキンタイヤー採泥器を使用した海底堆積物の観察を行いました。

生物調査見学では、木の枝や小さなカニや貝などの海の生き物、

人工物である空き缶が船に揚げられ、それらを手に取って見ることができました。

海底堆積物の観察では、乗組員さんの説明と併せて伊勢湾の半閉鎖性水域の泥の性質を教わりました。

陸や海の環境が影響しあっている様子を、海の中という普段見ることのできない場所から知ることができました。

 

(ベントスネットをあげる様子)

 

その後向かった先は順に、海の博物館、そして海女小屋、鎧崎灯台でした。

 

海の博物館では、海村の文化を伝えており、海に関する展示の数は海女や漁、木造船、海の祭り、海の環境など、

民俗資料を約6万点所蔵し、展示ているそうです。

デザインも素晴らしく、古墳や浜という地形を生かしつつ、かつ環境に配慮した建物だそうで、魅力あふれる博物館でした。

内容としては、館内の自由見学以外に、館長さんからのお話を聞いたり、海女に関する映像を見たりしました。

私たちはそこで、海女文化について、その長い歴史や特別な漁の技術、持続性を大事にする漁獲のルールなどを学び、

自然と共生している文化なのだと知りました。

 

(博物館での見学の様子)

 

海女小屋では、海女さん本人からお話を聞くことができました。

お話では、実物を用いながら実際に漁で着るウェットスーツや漁のための様々な道具、

漁で採れる貝や海草の説明や漁への思いなどを聞きました。

海女小屋を出た後、鎧崎灯台へは徒歩で向かいました。

他の留学生の参加者と日本語や英語で話をしながら歩き、そして着いた鎧崎での海の眺めはとてもよかったです。

 

この1日を通して、海に関するたくさんの知識を得ることができました。

11月9日(日)の分科会でもそれが発揮されていたように思います。