12月1日(水)にトムスク国立大学(ロシア連邦)で開催された『第6回大学都市フォーラム』におきまして,坂内正明特任教授(地域イノベーション学研究科)がオンラインで登壇し,三重大学が実践している『スマートキャンパス事業』の建付けとその成果について下記のとおり発表しました(キースピーカーとして円卓会議のディスカッションに参加しました)。
バーンド・フィンケ氏 ファブリス・ルソー氏
(ドイツ連邦共和国総領事) (フランス大使館カウンセラー)
本フォーラムは,ロシア連邦政府がシベリアのノヴォシビルスク・トムスク地域に建設を進めている学術都市のグリーン化(スマート化)について,先行事例の知見を参考としながら討議することを目的としております。円卓会議には,ロシアをはじめ,ドイツ,イスラエル,フランス,及び日本からの識者が参加するところとなりました。
円卓会議『新技術と都市に係る持続可能な開発のための試験場としてのキャンパス』
オルガ・コレソワ女史(モデレーター) オンラインでラウンドテーブルに着く坂内特任教授
<スマートキャンパスの概要>
・低炭素社会の実現を目指した各種の省エネスキームについて,キャンパスをフィールドとして検証(実践)している事業。
・スマートキャンパス事業で導入した設備は,創エネ設備(風力発電,太陽光発電,ガスコージェネレーション),省エネ設備(デシカント空調,
直流LED照明),および蓄エネ設備(キャパシタと鉛のハイブリッド蓄電池),ならびにこれらの設備の運用制御や監視機能を司るエネルギー
マネジメントシステム(EnMS)から構成されている。
・スマートキャンパス実証事業では,27%の省エネルギー(CO2排出削減)の達成を確認している。
・スマートキャンパスの敷設については,国プロの導入(補助金の採択)とESCO事業の契約により,実質的な大学の費用負担は認められない状況
にある。
坂内特任教授のプレゼンテーション