「植物も旅をする」:三重県内の小学校への出前授業

平山大輔(教育学部)

三重県内の学校等との連携活動や地域の子どもたちの環境学習への協力を行っています。 ここではその一例として、今年度7月に行った津市立高野尾小学校の児童への出前授業について紹介します。

7月14日(水)に津市内の農産物直売所「朝津味」の主催の出前授業として、「いきものたちのせかい ~草や木の生きかたをしろう」を開き、2・3年生の児童と保護者が参加しました。高野尾小は朝津味と連携して、旅をするチョウとして知られる「アサギマダラ」と、蜜がその餌となる「フジバカマ」を通した環境学習に取り組んでいて、その一環としての授業でした。
 「ただじっと立っているだけに見えて、木も草も、タネや実の時期にはさまざまな手段で旅をする」といった解説とともに、準備した多数の種子や果実を使って、実際にどのように植物が「旅をする」のかを児童たちに体験してもらいながら授業を進めました。
 児童たちは、長い綿毛をもつサカキカズラの種子が風に乗って空中を舞う様子や、海岸にすむハマヒルガオの種子が水に浮かぶ様子を確認し、種子の形には旅のしかたが現れること、また、旅のしかたはその植物がすんでいる場所ともかかわりがあることなどを学びました。
 この出前授業の様子は、当日の三重テレビのニュースMieライブおよび7月15日の中日新聞の朝刊(津市民版)で報道されました。

三重大学ホームページ「トピックス」での紹介記事